盲目

盲導犬を連れた青年と傍に立つ白杖を持った女性が、終電のJRを待っている。女性は青年をフォローする健常者のように見えたが、座席を探すのに白杖を使っていたから、恐らく弱視全盲かであろう。
彼らは一駅でJRを降りたが、降り立った駅で改札の方向が分からない様子だ。反対方向に進もうとした彼らを、盲導犬は巧みに正しい方向へと導いていく。